Wednesday, October 01, 2008

麻生Vs公明

麻生太郎首相と公明党のバトル勃発が確定的になってきた。補正予算案成立に加え2次補正にも意欲を燃やす麻生首相と、民主党に矢野絢也元公明党委員長の国会招致をちらつかされ、一刻も早く臨時国会を閉じたい公明党との思惑のズレが拡大必至の情勢だからだ。

 麻生首相は1日夜、「解散せずに新たな景気対策か」との記者団の質問に「そうですね。状況がもっと悪くなっている。補正予算は織り込み済みで『さらに』という声が出てくるのではないか」と主張。「『補正予算を上げたら解散』よりは『景気対策にもっと関心を持つべきだ』が世論だ。予算審議を見た上で答えを探していかなければならない」とも述べ、追加対策に取り組むため解散を先送りする可能性に言及した。

 また、この日の共産党を除く与野党国対委員長会談では、与党側が、衆参各2日の審議で補正予算案の採決に応じる代わりに速やかに解散し11月9日に衆院選を行うとの野党提案を拒否。民主党の山岡賢次国対委員長は「提案はご破算だ。徹底的に審議しよう」と通告した。麻生首相の決意と、野党の徹底抗戦が確定的となったことで、与党内では「11月2日投開票」の方向だった衆院選日程の先送りが濃厚との見方がいよいよ強まった。

 こうしたムードに気が気でないのが公明党だ。与野党間の国会日程協議が決裂したため、民主党が創価学会を提訴している矢野氏の国会招致に向け、準備を加速化する方針を決めたからだ。公明党関係者はこう語る。

 「麻生首相誕生を歓迎している公明党だが、来年夏の都議会議員選挙に影響を与えないよう年内解散が麻生支持の前提条件だ。さらに予算案審議をダラダラと続ければ、矢野氏の国会招致が現実味を帯びてしまう。なんとしても早期解散をしてもらいたい」

 これに対して自民党ベテラン議員は「景気対策をおざなりにして党利党略で解散に打ってでれば、国民からの手痛いしっぺ返しをくらうのは確実だ」と反論する。

 麻生首相は自ら火の玉となって、与野党と対峙することにもなりそうだ。

ZAKZAK 2008/10/02

この人達、他に話し合うことはないの?

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