Sunday, July 06, 2008

洞爺湖サミット

北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)が7日午後、開幕した。主要8カ国(G8)に加え、史上最多の14カ国から首脳が参加。初日のテーマは「開発・アフリカ」で、食糧や原油価格の高騰問題、途上国の貧困対策などについてG8とアフリカ7カ国の首脳らが意見交換し、3日間の会議がスタートした。

 サミットと並行して2国間の首脳会談も開かれ、福田首相は同日午前、英独首脳と個別に会談した。

 先進国と途上国の意見交換の場となる7日の拡大会合にはアルジェリア、エチオピア、ガーナ、ナイジェリア、セネガル、南アフリカ、タンザニアのアフリカ各国首脳のほか、ピン・アフリカ連合(AU)委員長、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長、ゼーリック世界銀行総裁が出席。この議論を8日のG8首脳会合に反映させる。

 サミット前に急浮上した食糧、原油価格の高騰問題は、アフリカ各国に深刻な影響を与えている。世界食糧計画(WFP)によると、08年にWFPが途上国への食糧支援を計画通り行うためには約50億ドル(約5350億円)必要とされるが、今月初めの時点では約20億ドル(約2140億円)しか集まっていない。アフリカ側からはG8に対する不満やさらなる支援を求める声が相次ぐとみられる。

 欧州連合(EU)のバローゾ欧州委員長は7日午前、拡大会合出席前に洞爺湖町で記者会見し、食糧高騰問題でEUとして09年までに新たに10億ユーロ(約1690億円)規模の資金を出すと表明。アフリカなどの貧困層に向けた、種子や肥料の配布などに充てると語った。過去の表明分と合わせ、EUの支援総額は18億ユーロになるという。

 会場周辺には、アフリカ支援を訴える非政府組織(NGO)なども次々と詰めかけた。NGO側は、アフリカ諸国の債務削減などを決めた05年の英グレンイーグルズサミット以降、G8の「アフリカ熱」が冷めていることを懸念。5月末の第4回アフリカ開発会議(TICAD)で、アフリカ向けの途上国援助(ODA)を12年までに倍増すると約束した日本に、指導力を発揮するよう強い期待を寄せる。

 ウガンダ出身で、アフリカで農民を支援するNGOのジョセフ・スーナさんは、7日朝、留寿都村の国際メディアセンターで記者会見。「貧困や気候変動の影響、食糧価格の高騰などはすべて人間が作り出し、アフリカの人を苦しめている。解決は世界のリーダーの責任だ」と訴えた。

 アイルランドの歌手ボノ氏らを中心にアフリカ支援を訴えるNGO「ONE」のオリバー・バストン氏は「G8はアフリカへのODAを10年までに04年比で250億ドル増額すると約束したが、まだ全体で30億ドルしか増やしていない」と指摘。食糧高騰問題を解決する手段として、G8が農業分野の援助に力を入れるよう求めた。(南島信也、望月洋嗣)

asahi.com

 福田さん、意思なさそうだしね。頼りない。

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