トヨタ、世界一へ 米の新工場稼働 ビッグ3の牙城に「ピックアップ」 テキサスで年20万台
【テキサス州サンアントニオ=池誠二郎】トヨタ自動車は17日(日本時間18日)、北米の完成車工場としては6番目となるテキサス工場の操業を開始した。来年2月に北米で発売する大型ピックアップトラック「タンドラ」の新モデルを生産する。生産能力は年間20万台。これにより、トヨタの北米での生産能力は年約175万台に拡大する。 販売台数世界トップが目前に迫るなか、現在首位に立つ米ゼネラル・モーターズ(GM)などの“ビッグ3”がシェア90%を握る大型ピックアップトラック市場を攻略し、世界戦略をさらに加速させる構えだ。 テキサス工場は敷地面積が約810ヘクタールとトヨタの全工場の中でも最大で、総投資額は約1500億円に上る。 北米では2004年8月にメキシコ工場(バハカリフォルニア州ティファナ市)が操業を開始したが、米国内では99年2月のインディアナ工場(インディアナ州プリンストン)以来の完成車生産工場となる。 新工場で生産するのは8年ぶりにフルモデルチェンジした「タンドラ」。旧モデルよりも一回り大きい全長約6メートル、全幅約2メートルで、排気量は4000~5700cc。トヨタとしては、ビッグ3が最も得意とする“フルサイズ”モデルを初めて投入する。 北米の大型ピックアップ市場は、年間総販売台数が250万台程度。旧モデルのタンドラは車体が小さいなど商品力が弱く、05年の販売台数は12万7000台で、シェア約5%にとどまっていた。07年の新型の販売目標は、新工場の生産能力と同じ20万台で、シェアを8~10%程度に引き上げたい考えだ。 米国トヨタの布野幸利会長は、「販売店の声も反映し、商品には自信を持っている」とビッグ3に宣戦布告する。 燃費効率の高い乗用車やハイブリッドエンジンによる環境対応車で北米でのシェアを確保してきたトヨタが、いよいよビッグ3の牙城(がじょう)に攻め入る。 トヨタの北米地域での販売台数は2005年に225万台と過去最高を記録。06年も目標の246万台を上回る勢い。07年も06年比1割増の275万台程度を計画している。しかし、大幅な販売増に生産体制が追いつかず日本からの輸出が急増。米ビッグ3の首脳が15日にブッシュ大統領に懸念を表明するなど、日米摩擦に発展しかねない状況となっている。 トヨタでは、テキサス工場に続き、07年から富士重工業の北米拠点への委託生産を開始。メキシコやカナダでも工場増設を計画しているほか、新たな北米生産拠点の開設も検討している。世界トップに向けた唯一の“死角”である現地生産の増強にも着々と手を打っている。
フジサンケイビジネスアイから
でもそんな外国に工場いっぱい作ってぇ。日本大丈夫?
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