134年ぶり珍事 番付に空白
日本相撲協会は29日、大相撲九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)の新番付を発表した。時太山問題で西前頭11枚目の時津海が急きょ現役を引退し、年寄「時津風」を襲名した影響で、時津海の欄に空白が発生。師匠と現役の二重記載を避けるためで、幕内の番付の空白は1873年(明治6)以来134年ぶりの珍事となった。朝青龍が27場所守った東正横綱の座から西に回り、白鵬が初めて最高位に就いた。
時太山問題は、約300年の歴史を持つ番付にまで影響を及ぼした。大小の相撲字でぎっしりと埋め尽くされた番付にぽっかりと浮かぶ横5ミリ、縦10センチの空白。しこ名が削除された番付を手にした時津風親方(元幕内・時津海)は「変ですよね。何かピンとこない」と複雑な表情を見せた。
番付の存在が確認されているのは、板番付だった16世紀初めの元禄年間以降だという。過去に空白が何度あったかは定かではないが、少なくとも幕内では1873年の冬場所(11月)以来、134年ぶり。この時は角界に反旗を翻して協会を除名された初代・高砂親方(当時前頭筆頭)らのしこ名が墨で塗られた。
珍事の原因が時太山問題だった。番付は本場所終了3日後に行われる「番付編成会議」で決まる。九州場所の番付は秋場所3日後の9月26日に決まった。西前頭7枚目だった秋場所で5勝10敗だった時津海は、九州場所は西11枚目に置かれた。
しかし、番付決定後に前時津風親方(元小結・双津竜)が解雇されたため、10月9日に現役引退。時津風を襲名した。ただ、番付決定後の引退は過去にも例があり、通常はそのまま番付に記載される。今年夏場所後に引退した十両の高見藤も秋場所の番付に残った。
だが、今回は前時津風親方を番付から外す必要があった。親方の名前が記載される最下段の「時津風順一」(前親方)を「時津風正博」(現親方)に差し替え。現親方は「時津海正博」と「時津風正博」で二重に記載されるため、特別措置としてしこ名を削除した。角界にとっては、134年ぶりのありがたくない珍事となったが、1部50円の番付が、ファンにとっては意外なお宝になるかもしれない。
スポニチより
こういう珍しいのは売れちゃうんじゃないっ。
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