新手の覚せい剤密輸横行、日本潜入の中国人が「荷受け」
大量の覚せい剤を海外からの航空便や船便に紛れ込ませて送り、事前に日本に潜入させた中国人グループに「荷受け」させる新手の覚せい剤密輸が横行している。
グループの大半は、香港マフィアのメンバーとみられ、警視庁は今年4月以降、香港警察と協力して2グループ計8人を逮捕、計96・6キロ(末端価格約57億円)の覚せい剤を押収した。小分けにした覚せい剤を複数の「運び屋」に同時に持ち込ませる「ショットガン」方式に代わる新手の供給ルートとみて、警視庁は警戒を強めている。
今年6月上旬、香港警察から、警視庁に「日本に大量の覚せい剤が入る」との連絡があり、「荷受け役」として、香港マフィアのメンバーとみられている中国人の李ユウ強容疑者(49)の入国情報が寄せられた。(ユウは火へんに、日の下に立)
李容疑者は情報通り、同月10日に成田空港から入国した後、東京や大阪のホテルを転々としながら、同じく香港から来日した中国人2人と接触。さらに7月10日には、このうち1人が宿泊していた大阪のホテルあてに、カナダから航空貨物が到着した。
航空貨物の中身は造園用の石柱で、税関当局で調べたところ、内部に漂白される前のアメ色の覚せい剤約23・6キロ(末端価格約14億円)が隠されていた。同庁は同12日に荷物を受け取りに来た李容疑者ら3人を覚せい剤取締法違反容疑で逮捕した。
李容疑者らが出入りしていた東京都北区の短期滞在型マンションからも、アメ色をした覚せい剤約21・6キロ(同約13億円)や、漂白用の鍋やエタノールが見つかった。
同様にアメ色をした覚せい剤は4月下旬にも、新宿区内のマンションなどから計約51・4キロ(同約30億円)が押収され、直前に香港から来日した中国人5人が逮捕された。これらの覚せい剤は、船便で横浜港から荷揚げされたとみられ、メンバーは「香港マフィアから日本で売りさばくよう指示された」と供述した。
国内では昨年5月に北朝鮮から大量の覚せい剤を洋上取引で密輸していた暴力団が摘発されて以降、覚せい剤の末端価格が高騰、粗悪な覚せい剤が出回り始めている。
警視庁は、これに目を付けた香港マフィアが漂白する前の覚せい剤を大量に密輸、高値で売りさばくために「荷受け役」として日本に潜入させたメンバーに漂白作業をさせていた可能性が高いとみて調べている。
YOMIURIから
日本だったら高く売れちゃうからねぇ。
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment