温暖化で伝染病が変身 インフルエンザも季節問わずに?
地球温暖化が進むと米国北部のモンタナ州でもマラリアが発生するのだろうか。
トロントで開かれた米細菌学協会の会議参加者たちは「環境の変化が伝染病の発生に波及効果をもたらすのは間違いない」と考えている。
気象や環境の変化は動物や昆虫などの行動、活動領域を変える。メリーランド大の細菌学者リタ・コルウェルさんは「伝染病は動く標的。気象が変われば伝染病も変わる」という。
コロンビア大の細菌学者スティーブン・モースさんは「気温の上昇は熱帯地域の病原菌を北方に移動させる。黄熱病は米国では消滅したとされているが、温暖化で再び現れる可能性は否定できない。マラリアが発生する地域の住民が山間部に移住するとマラリアもついていく」と話す。
「インフルエンザは米国では冬の病気だが、熱帯では1年中。米国が熱帯に似た気象になれば四季を問わず感染することになる」ともいう。
こうした伝染病の拡大に対し、コルウェルさんは「予防措置をしっかりとり、発生した場合は感染域を最小限にとどめる戦略が必要。コレラを例にとると、清潔な飲料水、ワクチン、医療体制を供給できるようにしておくことだ。対策の目標を絞り込むことが有効で、ショットガン方式のやり方は感心しない」と助言する。
ミシガン州立大のホアン・ローズさんは「洪水や暴風雨などの災害は死傷者を出すほかに呼吸器感染症や下痢性疾患をも生じさせる。森林伐採、土壌浸食、衛生管理や上水道の整備不足などは伝染病を大流行させる危険なシグナルだ」と警告している。(USA TODAY)
産経新聞より
気候で変わってくるんだぁ、違う病気とかも増えてきそうだよねぇ。
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